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奥多摩きっての渓谷美を満喫!大多摩ウォーキングトレイルコース紹介【後編】

2024.12.05
イベント|温泉|おでかけ
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奥多摩の魅力がぎゅっと詰まったハイキングに出かけてみませんか。今回は「東京多摩ハイクスタンプラリー」大多摩ウォーキングトレイルコースの見どころや立ち寄りスポットを、ヤマスタスタッフが実際に歩いてみた感想を交えてご紹介します!

大多摩ウォーキングトレイルとは?

大多摩ウォーキングトレイルは、JR青梅線・古里駅から奥多摩駅へと続く約8kmのハイキングコースです。多摩川沿いを歩きながら、渓谷や滝、ダム、奇石・巨岩など、奥多摩の自然を気軽に楽しめます。鳩ノ巣駅や奥多摩駅周辺にはひと休みできる飲食店も充実していて、初心者や家族連れにもおすすめのコースです。コースの大半は歩きやすい舗装された道ですが、一部は登山道を通るため、足元は軽登山靴やトレイルランニングシューズだと安心です。

前編では、古里駅を出発して多摩川沿いや松の木尾根を歩き、鳩ノ巣駅近くのカフェでランチを楽しみました。後編は、お店を出た後からのスタートです。

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鳩ノ巣から白丸ダム

「KIKORI CAFE TOKYO」を出て左手に「双竜の滝」の案内板があり、気になったので少し寄り道してみることに。お店のすぐ隣の階段を降りると、美しい滝が見えてきました。滝口で2本に分かれて再度1本の滝になって落ちる姿を、双頭の竜に見立てて、そう呼ばれるようになったのだそうです。

カフェのすぐ横にある双竜の滝。店内からもこの滝の音が聞こえていました。

案内板のところまで戻って、ふたたび奥多摩駅に向かって歩きはじめます。少し行くと、4つ目のチェックインポイントの「鳩ノ巣小橋」がありました。橋の下には、巨岩の間を縫うように清流が流れる、鳩ノ巣渓谷のダイナミックな風景が広がっています。ここから、鳩ノ巣渓谷遊歩道の岩場を進んでいきます。

鳩ノ巣小橋。鳩ノ巣渓谷を見渡す絶景ポイントで、紅葉の見頃には多くの観光客が訪れます。
鳩ノ巣渓谷遊歩道。エメラルドグリーンの清流を間近に眺めながら進みます。
渓谷沿いを抜けたところに東屋があり、たくさんのハイカーが休憩をしていました。ここでランチを食べるのも気持ちよさそう。

さらに進むと、渓谷の中に大きな階段が見えてきました。5つ目のチェックインポイントの「白丸ダム」の魚道です。魚道とは、魚が上流へ遡上できるように設置された通り道のこと。白丸ダムは日本最大級の魚道がある場所として知られていて、開館日にはダム内部にある魚道の見学ができます。今日は残念ながら休館日でしたが、ダムの上から外側の魚道を眺めることができました。

ダムの上から見た魚道。ここが魚道の入り口で、ダム内部のトンネルを通って上流へと繋がっています。
奥多摩の魅力や再生可能エネルギーについて学ぶことができる「エコっと白丸」。建物は無料で開放されていて、ダムカードも配布されています。

白丸ダムから数馬の切通し

白丸ダムの先は白丸湖畔遊歩道になっています。エメラルドグリーンの湖面が美しく、景色を堪能しながら歩いているとあっという間でした。遊歩道を抜けたところで、6つ目のチェックインポイントの「数馬の切通し」に向かうため、数馬峡橋を渡って青梅街道を北に横断します。

数馬峡橋。橋のたもとにあるハンバーグ屋さんが目印です。
奥に見える上り坂の先、白丸トンネルの真上に「数馬の切通し」があります。手前の道を進んだトンネルの脇にあるのが「数馬隧道(ずいどう)」です。
坂道を上ったところに数馬の切通しの案内板がありました。

「数馬の切通し」は、江戸時代中期に地元住民が約3年の歳月をかけて開削した山越えの道です。当時は難工事で、火を焚いて熱くした岩に水をかけて脆くし、石ノミやツルハシを使って手作業で掘削されました。岩肌に荒々しい削痕が残っていて、当時の人々の苦労がうかがい知れます。

数馬の切通し。切通しが完成するまでは、ここを通るには尾根を越えて行くしかありませんでした。
切通しの岩肌。ノミやツルハシで削った痕がそのまま残っています。
大正12年には馬車道として数馬隧道が開削され、昭和48年に現在の白丸トンネルが完成しました。江戸、大正、昭和の道が一度に見られる貴重な場所です。

数馬の切通しからもえぎの湯

数馬の切通しの先は行き止まりになっているので、数馬峡橋まで戻って、ふたたび多摩川沿いの道を歩き進めます。途中の愛宕トンネルの手前に、紅葉がとってもきれいな場所がありました。市街地まで出てきたら、7つ目のチェックインポイントの「奥多摩温泉 もえぎの湯」の看板に従って歩いていきます。「もえぎ橋」を渡ったら、もえぎの湯はもう目の前です。

愛宕トンネルの手前に多摩川を見下ろせるスポットがありました。
住宅街に設置されているもえぎの湯の看板に従って進んでいきます。
もえぎ橋を渡ったら、もえぎの湯まであと少しです。橋の下に「氷川キャンプ場」のテントが見えました。

「奥多摩温泉 もえぎの湯」は、日本最古の地層といわれる古生層から湧き出る源泉100%の温泉です。奥多摩駅から徒歩約10分の近さもあり、平日のこの日も、奥多摩周辺の登山者やキャンパーたちで賑わっていました。筋肉痛や関節痛を和らげる効能があると聞いて、私たちも足湯に入って休憩していくことに。10分ほど入っていると、全身がぽかぽかと温まって足が軽くなるのを感じました。

奥多摩の自然に囲まれた露天風呂が人気のもえぎの湯。2024年11月25日から改修工事のため休業中。2025年3月末にリニューアルオープン予定です。
本館の手前にある足湯(利用料金100円)。奥多摩温泉のお湯は、神経痛や筋肉痛、関節痛を和らげるなど、さまざまな効能があります。

もえぎの湯から奥多摩駅

もえぎの湯を出て10分ほど歩くと、8つ目のチェックインポイントである「奥多摩駅」の駅舎が見えてきました。最後のスタンプを獲得して、奥多摩町観光案内所でスタンプラリー達成特典の缶バッジを受け取ったら、これにて大多摩ウォーキングトレイル終了です!

JR奥多摩駅。駅周辺には飲食店や土産物店が充実しています。
ヤマスタの缶バッジをGET! 缶バッジの受付は17時までなのでご注意ください。

帰りの電車まで時間があったので、奥多摩駅2階の「PORT OKUTAMA」に立ち寄りました。「PORT OKUTAMA」はカフェや土産物店、中古アウトドアショップが一体となった複合ショップです。眼下に走る電車を眺めながら、スパイスカレーと奥多摩のクラフトビールで乾杯! たくさん歩いたあとのビールは格別ですね。

2種類のチーズをトッピングしたダブルチーズカレー。炙ったチーズの香ばしい香りが食欲をそそります。
店内にステージがあり、週末には音楽ライブや落語などさまざまなイベントが催されるそうです。
Information
PORT OKUTAMA
住所:
東京都西多摩郡奥多摩町氷川210 JR奥多摩駅2F
TEL:
0428-85-8630
営業時間:
11:00~18:00(12月~2月は11:00~17:00)
定休日:
不定休

奥多摩駅周辺にはほかにもクラフトビールショップやだし巻き卵専門店など、気になるお店がたくさんあったので、そちらはまた次の機会にお邪魔したいと思います。ルート上に立ち寄りスポットが充実しているのも大多摩ウォーキングトレイルの魅力。おいしい食べ物や温泉があると、ハイキングの楽しみが倍増します。

奥多摩の自然や渓谷美、歴史ある街道、グルメなど、奥多摩の魅力をまるっと満喫できるバラエティ豊かなコースでした。みなさんもぜひ、ヤマスタのスタンプラリーで大多摩ウォーキングトレイルにチャレンジしてみてくださいね。

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「東京多摩ハイクスタンプラリー」開催中

山や自然を巡るデジタルスタンプラリーアプリ「YAMASTA」では、「東京多摩ハイク スタンプラリー」を開催中です。

チェックインポイントでスタンプを獲得すると、記念缶バッジがもらえるほか、抽選で当たる特製ピンズに応募できます。スタンプラリーで多摩の大自然を満喫してくださいね。

Information
東京多摩ハイクスタンプラリー
実施期間:
2024年10月1日(火)~2025年3月31日(月)
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